<土壌作り>
 
野菜の栽培の成功のポイントは土作りです。 今まで野菜栽培をしていない土地で栽培する場合は色々な条件を作っていかなければなりませんし、以前野菜栽培をしていた畑や庭なら改良する必要があります。

<1.雑草や石や根を取り除き深く耕す>
 
色々な雑草が生えているので根から掘り起こし除去します。
つる性の雑草は一部の地下のつるが残っているだけでもそこから また芽がでてくるのできれいに除去しましょう。石ころも荒めのフルイで取り除きます。クワなどを使って深く掘り起こしますが本格的な耕作は土の中の病害虫の駆除のためにも年に一回1月〜2月ごろの厳寒期に行います。プランタ栽培の土作りはできるだけ新しい土を入れ替えましょう。以前使っていた土でまた栽培すると以前の病気や害虫などが土の中に残っていますし、野菜の根などものこっています。また同じ種類の連作ができません。同じ土でやる場合は根をよく除去し、消毒し、また新しい土や土壌改良剤を加えたりして改良します。移植ゴテてよく硬くなった土をよく掘り起こし、柔らかくふかふかな土にしましょう。

<2.酸性土壌を中和させる>
 日本は雨が多いので土の中にあるアルカリ成分が流されて 酸性土壌の傾向が多いので種まきの前に土の酸度を中和させる必要があります。 中和させるものとして苦土石灰や消石灰を使います。

<3.ふかふか堆肥をたっぷりと>
 
畑や庭の土を耕し柔らかくしてもそのままではすぐ硬くなってしまうので 堆肥をたっぷりと入れる必要があります。代表的なものでは腐葉土がありますが、 他に養分より土壌改良を目的とした牛糞堆肥などもたっぷりと全体に 施します。そうすることにより、通気性、保水性、保肥性、が高まり、 また微生物が多く発生し野菜作りに適したふかふか土壌にすることができます。

<4.元肥を入れる>
 元肥にはすぐ効き目がでる肥料ではなく 大きく育った野菜の肥料のために施して おく肥料なのでそのために少しづつ長く効く油粕や牛糞、豚糞、鶏糞などの肥料を たっぷりと施しておきます。施し方は何の種類の野菜を作るかによって異なり、葉野菜などは全体に、トマトやキュウリ、ナスなど大きくなる野菜を栽培する場合は苗の部分を深く掘り元肥を入れます。この場合、土とよく混ぜておくことによって肥料障害をふせぐことができます。元肥には発酵していない生の肥料は入れないようにしましょう。その理由は生の油粕や米ヌカなど入れると 土の中で発酵が始まり、土の中の酸素を奪ってしまうため種の発芽障害や苗の根の発育障害がでてしまうためです。発酵済みの肥料を購入し施します。

<5.連作を避ける>
 野菜を栽培したけれどだんだんうまく育たなくなったという話を聞きますが、 理由は色々あるとおもいますが、大きな理由のひとつに連作を考えなければなりません。毎年同じ野菜を作りたいと思うのは当然ですが、残念ながら毎年同じ野菜または同じ仲間(科)を作ろうとすると 連作障害がおきて最初の年は良く育ったのに次の年からはよい収穫は望めなくなるのです。それを防ぐ対策として前回に栽培した野菜を記録または覚えておいて同じ場所に同じ野菜、同じ科の野菜を植えないようにします。3〜4年は休ませる必要があります。 でも狭い菜園や庭などで栽培ではその対策も難しく連作傾向が強くなります。冬などに年に一度は庭の土を中からよく耕しましょう。その場合土の場所の移動もさせながら耕します。また プランタの場合は毎年土を新しい土に全部入れ替えてしまう手もあります。そうすれば毎年同じ種類の野菜栽培は可能です。またその他の連作の対策として少し高めですが節木苗を売っているのでそれを購入する方法もあります。これは連作の障害のでない野菜の苗に連作障害のでる野菜を節木したものです。またケイ酸白土を利用すると連作障害が出にくくまります。
[連作に強い野菜]
カボチャ、トウモロコシ、コマツナ、シュンギク、シソ、タマネギ、ホウレンソウ、ネギ、ニラ、チンゲンサイ、 ダイコン、ニンジン、カブ、サツマイモ、サトイモ
[連作に弱い野菜]
ナス科--トマト、ジャガイモ、ピーマン、ナス、シシトウ、トウガラシ
マメ科--エンドウ、インゲン、エダマメ、ソラマメ
ウリ科--キュウリ、スイカ
キク科--サラダナ、レタス、ゴボウ
アブラナ科--ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、ハクサイ
その他--ナガイモ、ショウガ

<6.苗を購入する>
 野菜の種類によっては苗を購入する方が簡単に栽培することができます。とくに家庭菜園では それほどの野菜の苗の数は必要ないのでそのことがいえます。キュウリ、ナス、トマト、キャベツ、ハクサイ、 ブロッコリー、レタス、ピーマン、トウガラシなど大型野菜、その他ネギ、サツマイモは苗を購入する方が手間も時間も経費も安く済みます。そのかわり多くの収穫はのぞめません。苗を購入する場合は季節にあった苗を購入すこと。例えばまだ霜が降りる 早春の場合は気をつけなければなりません。霜でやられてしまうからです。寒冷紗などを使って霜対策をするか もう少し温かくなってから購入するようにします。また時期が遅すぎても伸びすぎた苗だけになってしまうだけでなく 畑に植えても気候が合わなかったりで生育が望めないことがあります。苗の選びは大きすぎず、小さすぎずで 茎が細く背が高いものと生育が遅い小さな苗、また病気がある葉の苗は避け、茎が太くしっかりした形で、葉の色も緑色で元気そうに見える 苗を選びます。どんなに良い条件の土壌でも苗がよくなければ良い収穫は望めないからです。苗を植える前に畑やプランタに植える準備を終えておきます。苦土石灰で中和も済み、また元肥も入れておきましょう。苗を植える時は事前に充分に水を与えておき、苗に水を吸わせておきます。また水を施しておくことによって 苗のポットの土も砕けることなく根と一緒に植え替えることができます。苗を植え替えることは苗にとってとても ストレスのかかることなのでできるだけ少なくするようにそのまま土も壊さないように植え替えます。 根だけの裸にしてしまって新しい環境の土に植えることはストレスが大きすぎるのです。植え替えたらプランタの場合は元気がでるまで数日間は日陰において置きます。庭の場合は何かで影を作ってやります。強い日差しの直射日光は避けましょう。苗の植え替えの最適な日は曇りの日か小雨の日でそれがしばらく続きそうな日が適しています。その季節の天気予報をみて苗の植え替えを計画しましょう。

<7.種から植える>
 種から植えた方がよい野菜もあります。主に葉野菜ではホウレンソウ、コマツナ、シュンギク、ミズナ、チンゲンサイ等で マメ科の野菜ではインゲン、エンドウ、エダマメ、ソラマメ等、なお豆の種は一夜水に漬けた方が早く発芽します。その他の野菜としてはダイコン、ニンジンなども種から植えます。種から発芽させる場合は水をたっぷりやり乾燥に気をつけるだけでなく、その季節の気温が発芽に必要な温度以上でなければ発芽しません。温度が低い場合はビニールで覆い温度を高めましょう。その他種によって土を薄くかけた方が良い場合などあり、種の説明書を良く読みましょう。昨年の残った種は発芽率が かなり低くなっているので注意が必要です。発芽の方法としては畑やプランタに直蒔きと小さなポットで発芽させて育てる方法があります。発芽に適した土も販売されています。基本的には排水性が良いと同時に保水性もある土です。水が多すぎると種や根が腐ってしまうからです。種の蒔く量は発芽率とも関係していますが、必要な量だけ丁度まくよりは多めに蒔いて元気の良い苗だけ残して間引きしていきます。葉野菜の苗でも根の土を崩さないようにしていけば直まきでも 間引きの際他に移植することができます。

Writer is S.Suzuki


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